日本史上に燦然と輝く偉業を遺した聖徳太子は、「我必ずしも聖にあらず」と記した。また、イタリアのある首相経験者も、「私は聖人ではない」と言い放った。
偉人や聖人にもなろうとしなくてもいい。
私たちは「夢・元気・成長・努力」などという心地よい言葉に惑わされていないか。「逆境・挫折」を求めすぎてはいないか。TwitterやFacebookに近況やポエムを小刻みに投稿していないか。
今ここに存在していることの素晴らしさを私は語る。醜態をさらすことの美しさを私は訴える。
さあ、スマートフォンを置き、旅に出よう。
草野 剛